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現代都市政策研究会2016年9月例会案内

現代都市政策研究会2016年9月例会 テーマ「 都市をたたむ~人口減少時代の都市計画はどのようにあるべきか、具体的事例を通じて考える~ 」 講師 饗庭伸氏 ( 首都大学東京都市環境科学研究科都市システム科学域准教授 ) 人口減少時代、そして縮小していく都市における『都市計画』はどうあったら良いのか。コンパクトシティという提案はあるものの、その現実には、様々な問題があります。 現実の都市空間の変容を見ていくと、人口減少とともに都市全体がコンパクトに小さくなっていくのではなく、都市の規模を同じくしつつスポンジ状のように都市の中に空洞ができていくような変化が認められます。これらを踏まえると、これからのまちづくりを考えるに際し、実はこれまでの『都市計画』手法では通用せず、人口減少時代に向け、『都市計画』そのもののパラダイム変換が求められているのかもしれません。 講師にお呼びした饗庭先生は、長い間、この問題を取り上げられ、今回出版された『都市をたたむ~人口減少時代をデザインする都市計画~』 ( 2015年12月 花伝社 ) では、この問題について、具体的に実践されているまちづくりの事例を取り上げながら、2つの空間モデルを挙げられ、その違いと都市計画の違い、コンパクトシティとスポンジシティの都市のたたみ方の違いを示されています。  今回は、『都市計画』に関する最新の提案に関するお話を伺い、今後のまちづくりについて皆さんと考えたいと思います。是非、ご参加ください。 ( 文責 室地隆彦 ) 1. 日時 2016年(平成28年)9月25日(日) 午後 2 時~午後4時30分 2 . 場所  三鷹駅前コミュニティ・センター4階会議室 (2)

都市研2016年度鞆の浦・尾道合宿ご案内

1 . 合宿日程 (1) 2016年11月4日 ( 金 ) ~6日 ( 日 )  2泊3日 (2) 宿泊先 ① 11月4日 ( 金 )  リッチモンドホテル福山駅前 ② 11月5日 ( 土 )  グリーンヒルホテル尾道    2 . 主な行程 ( あくまでも現段階の予定です ) (1) 11月4日 ( 金 ) ① 東京発新幹線 ( 8時10分 ) -福山着 ( 11時44分 ) ② 福山からバス ( 30分 ) で鞆の浦12時30分着 ③ 鞆の浦-昼食 ④ ヒヤリング先-鞆の浦さくらホーム 羽田富美江氏 地域包括ケアを実践しているだけではなく鞆の浦まちづくり塾などにも取り組んでいます。 鞆の浦さくらホーム →   http://www.tomo-sakurahome.net/ ⑤ 鞆の浦のまち歩き 可能であれば福山市のボランティア観光ガイドに依頼 ⑥ 鞆の浦または福山駅近くで夕食。夕食後、ホテルへ 福山泊 (2) 11月5日 ( 土 ) ① 朝、福山からバスで鞆の浦へ ② クルーズ船で鞆の浦 ( 11時10分発 ) -尾道駅前 ( 12時10分着 )  瀬戸内海の景色を楽しみます。 ③ 尾道-昼食 ④ ヒヤリング先- NPO 法人尾道空き家再生プロジェクト代表 豊田雅子氏 多くの空き家再生に取り組んでいて全国的にも有名です。  NPO 法人尾道空き家再生プロジェクト →   http://www.onomichisaisei.com/ ⑤ 尾道まち歩き&夕食 ( 懇親会 )  尾道市前職員の方にまちを案内していただきます。夜はその方を囲んでの懇親会を行います。 ⑥ 懇親会後、ホテルへ 尾道泊  (3) 11月6日 ( 日 ) ① 午前中 検討中または自由行動 ② 新尾道発新幹線 ( 12時40分発 ) -東京着 ( 16時33分 ) ※ ① の状況によってはもう少し早めの新幹線で帰ることも検討します。 3 . 募集参加人数 8名 4 . 費用 ( 今現在の概算です )   @ 62,000円/1人 ( 内訳 ) ① 福山までの往復交通費+宿泊代 ( 2泊分 )         42,000 円 ② 夕食・懇親会 ( 2回 ) +昼食 ( 3回 )            15,000 円 ③ その他、フェリー代、ヒヤリング視察費 ( 資料代 ) など  5,00

現代都市政策研究会2016年7月例会感想

大都市の闇                                                     H.     S. 「亡くなった A さんは、父は行方不明。母が生活を支えてくれていたが多感な時期にその母も失った。 さまよう心を埋めてくれたのは風俗の世界だった。「なんでも相談しなさい」マネージャーが優しい声をかけてくれた。誰よりも頼りにできると思った。甘い言葉に誘われて、風俗が華美な世界に思えていった。過酷な内容とは知らされずに、安易に「高収入」に惹かれていった。自分にもできる高収入はなにより魅力的だった。  でも、支配の手段として暴力があった。「逃げたらどうなるか」と脅されてそこにいるしかなかった。それでも過酷な性的サービスに嫌気がさして反発した。言いなりにならないことから歌舞伎町の路上で暴力を振るわれ、その場から警察に保護された。  婦人保護施設にきた A さんは、「二度とあの世界に戻りたくない」そう言いきった。「ここからやり直そう」新しい生活を求めてゆくはずだった。しかし、再び風俗の世界に戻っていった。  呂律のまわらない言葉で時々施設に電話が入った。「また、戻りたいよ」「時どき、電話するね」。  けれども、 A さんを待っていたのは死だった。デリバリの先のホテルの廊下で遺体となって発見された。警察からは急性心不全と言われた。本当にそうだろうか。 28 歳の人生だった。  切ない。死ななくてよかったのに。家族のいない A さんは、無縁仏としてお寺に埋葬された。やりきれない思いで見送った。」  全国婦人保護施設等連絡協議会会長の横田千代子さんに伺った話である。 婦人保護施設は買収防止法で、行き場をなくした女性たちを保護、自立させる施設として始まった。それでも 2014 年の厚生労働省調査では、売春による保護は4%にしかすぎないという。  しかし、ほんとうに保護を必要とする女性たちが減ったのだろうか。昭和55年頃横田さんの施設にいる人の平均年齢は 56 歳ぐらいだった。けれども、現在は平均年齢 36 歳に下がっている。もっとも多いのが 20 代で次いで 30 代 40 代、 1 人だけだが 10 代の女性もいる。都市の闇に取り残されている女性はもっといるのではないだろうか。  入所者の 70 %が精神科受診者である。病名は統合失調症感情障