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現代都市政策研究会2018年4月例会案内

現代都市政策研究会 201 8年 4 月例会 まち歩き「浦安、漁師町を歩く」 浦安と言えば、誰でもが思い浮かべるのは、東京ディズニーリゾートをはじめ広大な埋め立て地を想像するかと思います。しかし、浦安は漁師町としての歴史も長く持っています。 昭和46年に漁業権全面放棄後、海面の埋め立てが始まりましたが、かつては、アサリやハマグリの稚貝を木更津など東京湾内の各地に出荷し、成長した貝がまた浦安に集められ出荷されるなど多くの船が係留され魚介類の荷揚げの光景が見られ、賑わったまちでもあります。都市研 4 月例会では、浦安のボランティアガイドの方にご案内を頂き、古き漁師町の風情を感じてもらいたく、まち歩きを企画しました。そして、まち歩きの最後は浦安の郷土料理「あさりめし」も食べたいと思います。是非、ご参加ください。   ( 文責 室地隆彦 ) 1 . 日時 2018年 ( 平成30年 ) 4月22日 ( 日 )  10:00~13: 3 0頃までを予定  なお、終了後、都市研運営員会を開催し、例会企画等の打ち合わせを行います。    ※雨天決行 *当日何かありましたら、ご連絡は室地までお願い致します。( 080-5403-2485 ) 2 . 集合場所 東京メトロ東西線浦安駅改札口 9:50集合 (10:00 出発 ) 3 . まち歩きコース 浦安駅→ 旧江戸川蒸気河岸→清龍神社→フラワー通り ( 懐かしい商店街です ) →豊受神社→境川沿い→浦安市郷土博物館 ( 古きよき漁師町を再現しています ) →浦安駅   ※お詫び  当初、浦安魚市場に立ち寄る予定でしたが午前10時過ぎではほとんどの店が閉まってしまっているということからコースを変更しました。 4 . 昼食 (1) お店 「カフェレストランすてんぱる」 ( 浦安市郷土博物館 1 階 ) (2) 浦安の郷土料理「あさりめし」セット 1,100円 ( 各自負担 )  ※ジョッキのビールもあります。 5. 参加費・参加申し込み (1) 参加費   1.300 円 ( ボランティアガイド資料代 200 円+昼食代「あさりめし」セット  1.100 円 ) (2) 参加申し込み期限 ■  4月 14 日 ( 土 ) までに申し込みください 。 ※「あさりめし」セットが事前予約のためです。なお、それ以降の昼食のキャンセルはキ

現代都市政策研究会2018年2月例会感想

首都直下型地震に備える~大都市における災害時要配慮者対策のこれから~」 を聞いて                                                                                                                                              T.       S.   今回、跡見学園女子大学観光コミュニティ学部及び(一社)福祉防災コミュニティ協会代表理事の鍵屋先生より被災時の要配慮者対策に関するお話を伺いました。 最初に印象的だったのが、先生の故郷である秋田県のなまはげが、実は、津波から人々を守るためのものであったというものです。秋田県男鹿市は定期的に津波が来る地域ですが、地元の消防団員が扮するなまはげが「怠け者」を探し回る行事の過程で、自然と住民の家族のことを知ることができ、要配慮者の情報が把握できる仕組みになっているのだとか。災害の多い地域の知恵として、伝統行事に防災が活かされているという事例で、とても面白いお話でした。  さて、今回は、過去の災害時の被害状況、福祉防災計画、自助・共助、福祉避難所等の様々なお話を伺わせていただきましたが、その中で私の職務にも関わるものとして、特に 興味を持ったお話を2つ 挙げさせていただきます。 まず、1つ目が要配慮者名簿の作成です。現在、私は法務の傍らで個人情報保護を所管していますが、 要配慮者名簿 について記憶に新しいのが、平成 25 年の災害対策基本法の改正です。これにより、「避難行動要支援者本人の同意を得たうえでの平常時の消防機関及び民生委員等への情報提供」及び「災害発生時の本人の相違の有無に関わらない名簿情報の避難支援等関係者への情報提供」が可能になりました。あくまで「個人情報」という観点から見ると、年々その取扱いがとても厳しくなる中で、この改正によって必要時に個人情報を提供することが可能となったことは、大きな意義があったと思います。 しかし、今回さらに踏み込んで知ったことが、「平常時の情報提供において本人の同意が得られない場合は自治体の条例等に委ねられている」等、まだまだ課題があるということです。とりわけ、市区町村においては、住民の最も根幹となる基本情報(戸籍等)を保有しているという性質があること

現代都市政策研究会2018年2月例会案内

現代都市政策研究会 201 8年 2 月例会 テーマ「 首都大地震に備える~大都市における災害時要支援者対策のこれから~」 講師  鍵屋 一氏 ( 跡見学園女子大学観光コミユニティ学部コミュニティデザイン学科教授 ) 地域コミュニティが希薄化し、何気ない日常の見守りも機能しない中で、各自治体で検討している要援護者対策が十分機能するのだろうか。特に大都市における災害要援護者対策が機能するためにはどのようなことが必要なのか、どのような対策の積み上げか功を奏するのか。とりわけ、福祉避難所については、練馬区においても簡単なマニュアルはあるものの災害時にどのような役割や機能を果たし、どのように運営するのかなど福祉避難所に指定された施設職員も含め共通認識が持てているかは心もとないところです。 鍵屋さんはもともと板橋区の防災課長をされていました。現在は大学の教授を務め、 内閣府地区防災計画アドバイザリーボード委員、内閣府災害時要援護者の福祉と防災との連携に関する検討会委員をはじめ一般財団法人福祉防災コミュニティ協会代表理事、NPO法人東京いのちのポータルサイト副理事長、災害福祉広域支援ネットワークサンダーバード理事など様々な防災関係団体の役員等を歴任されています。「すべての福祉施設に福祉防災計画を ! 」を合言葉に防災伝道師としても精力的に活躍されています。2月例会では現場のことも熟知されている鍵屋さんにお話を伺います。 ( 文責 室地隆彦 ) 1. 日時  201 8年 ( 平成30年 )3 月4日 ( 日 ) 午後 2 時~午後 4 時 30 分 2. 場所 三鷹駅前コミュニティセンター4階会議室 (1)

現代都市政策研究会2018年1月例会感想

弁護士のイメージが大きく変わる例会でした          T.           M. Ⅰ . 例会概要 長谷川弁護士からは、主に、 (1) 司法ソーシャルワークとは (4) 今後の課題について、飯田弁護士からは (2) 東京パブリック法律事務所の活動 (3) 司法ソーシャルワークの具体的事例についてお話を伺いました。 1 . 司法ソーシャルワークとは (1) 司法ソーシャルワークの定義 長谷川弁護士から司法ソーシャルワークとは何かというお話がありました。 まず、「司法ソーシャルワーク」について、厚生労働省や法テラス ( 日本司法支援センター ) における定義が紹介されましたが、何を言っているのか難しいとのことから、どのような人が行っている活動なのか、どのような目的でおこなっているのか、どのような活動をしているのかの3つに分解して説明していただきました。 (2) どのような人が行っているか~「都市型公設事務所」から「法テラス」へ そもそも「司法ソーシャルワーク」の活動は、長谷川、飯田両弁護士が所属している東京パブリック法律事務所 ( 後にも出てきますが、東京パブリック法律事務所は東京弁護士会が市民の法的駆け込み寺を目指して、2002年6月に設立された「都市型公設事務所」 ) に所属していた太田、谷口弁護士 ( お2人とも2006年に「法テラス」が設立された際のスタッフ弁護士の第1期生とのことでした ) の活動から始まっているとのことでした。 この活動が、2004年の総合法律支援法に基づき設立された公的な法人「法テラス」 ( 日本司法支援センター ) の設立につながっているとのことです。 「法テラス」は ① 法による紛争解決のための制度を利用しやすくすること ② 法的サービスを身近にするための体制を整備すること ③ 法による紛争解決に必要な情報やサービスを提供することを目的に国費により設立された法人です。 「法テラス」で出会う弁護士には、2つの弁護士がいます。一つは外部の事務所と「法テラス」が契約して「法テラス」が提供している制度を利用して、法的サービスを提供する一般契約弁護士。もう一つが、「法テラス」に勤務し、「法テラス」が設置した事務所に所属して、法テラスの制度が利用できる方 ( 資力のない方 ) を対象に、法的サービスを提供しているスタッフ弁護士です