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現代都市政策研究会2021年6月例会(まち歩き)案内

  まち歩き  「川崎市麻生区まち歩きと沿線まちづくりのお話」 案内  川崎市麻生区役所  岡田実会員 講師  小田急電鉄株式会社まちづくり事業本部エリア事業創造部課長 杉森俊彦さん ( 企画趣旨 )  麻生区は、川崎市の最も北西に位置する行政区で、人口約 18 万人、高齢化率 23.6 %で小田急小田原線、多摩線沿いに広がる住宅市街地中心のまちです。多摩区から分区をして来年で 40 周年を迎えます。  かつては、禅寺丸柿や黒川炭などが生産される多摩丘陵の山懐に抱かれた農村地帯でしたが、昭和 33 ( 1958 )年に、百合丘団地が開発され、この団地を核として周辺に民間開発による住宅地が広がりました。昭和 49 ( 1974 )年に小田急多摩線が延伸し、沿線で大規模な土地区画整理事業が実施されるとともに、昭和 52 ( 1977 )年には、新百合ヶ丘駅周辺で土地区画整理事業が実施され農住都市づくりがスタートしました。 小田急電鉄は、これまでも沿線まちづくりを積極的に進めてこられましたが、宅地開発を行うディベロッパーとしての役割のみならず、沿線住民の生活を支えるさまざまなサービスを展開されています。特に、麻生区においては、地権者、企業、大学、市民団体により設立された「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム」のまちづくり活動や音楽と芸術を活かしたまちづくり活動などに積極的にかかわるなど重要な役割を果たしておられます。  今回のまち歩き企画では、小田急線新百合ヶ丘駅に集合し、その後、多摩線で黒川駅に移動し、小田急電鉄が開設をしたシェアオフィスを核とした複合施設「ネスティングパーク黒川」や農業振興地域に立地するファーマーズマーケット「セレサモス」を見学します。  その後、栗平駅まで移動し、小田急電鉄が開設したカフェやレンタル・ワークスペースからなるコミュニティ施設「 CAFE&SPACE L.D.K. 」を見学します。 さらに、新百合ヶ丘駅に戻り、音楽大学や映画大学が立地し、景観形成地区にも指定されている駅周辺を歩きます。そして、小田急電鉄エリア事業創造部の杉森俊彦さんから、「アフターコロナにおける都市郊外のまちづくり」というテーマで、これまでの郊外部におけるまちの個性や特徴を生かしたまちづくりやコロナ禍やコロナ後の沿線まちづくり

現代都市政策研究会2021年5月例会感想

            「遅々として進む」ことを期待して                                                       T.   M.   改めて川名さんの書かれた「バカヤロー市議会議員」 ( 晋遊舎新書 ) を読んでみた。表題はセンセーショナルだ。 川名さんはフリーライター出身でもあり、またさまざまな職業を経験されているので、事象から一歩引いて客観的な立場で物事の見立て、クールに分析をする人だと思っていた。もちろんその観察力や文章力は鋭い。 しかし、今回のお話を聞いて、「バカヤロー市議会議員」の表題とは打って変わって、議会とはどうあるべきか、議員とはどうあるべきかを見定め、議会改革の可能性を信じ、議会・議員の生態を熟知しながら旧来のアプローチも含め、あの手この手を使った様々な方法で議会や議員に働きかけ、議会改革を目指している姿を垣間見ることができた。 議会改革は「個人のパフォーマンだけではうまくいかない」「 1 人の 50 歩よりも 50 人の 1 歩」という言葉に象徴されているような気がする。 川名さんの活動によって議会改革が「遅々として進む」 ( ちょっとずつではあるが進んでいる ) ことを期待したい。