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2月, 2024の投稿を表示しています

現代都市政策研究会2024年2月例会案内

     テーマ  「 自治体と職員~対立、和解・融和、協働~」       講師   大石田久宗会員 ( 三鷹市社会福祉事業団理事長 ) 生活課題をサポートし、市民のためにサービスを重ねるのが自治体の業務だと信じて、窓口でクレームを受けながら実現可能性を探ってきましたが、最初に訪れるのは「対立」の構造でした。自治体をより市民に寄り添った存在にするためには、職員と市民の関係を「協働」へと誘うことですが、最初にあるのは対立の図柄であることが現状では多いでしょう。制度執行、政策判断、効率的な事業実施、組織の論理による決定と執行などは、市民の納得を得るためのものではありません。何が対立をもたらしているか、解決に向けた和解・融和の関係づくりをどう作るか、そして信頼を前提にした協働へとどのように進めるか、20の事例から紐解きます。 ( 文責 大石田久宗 )    1. 日時   2024 年 ( 令和 6 年 )3 月 3 日 ( 日 ) 午後 2 時から午後 4 時 30 分   2. 場所  三鷹駅前コミュニティセンター  3 階中会議室 (A ・ B)  

現代都市政策研究会2024年1月例会感想

「子育て支援施策の最前線~保育の現場から~」を聞いて M.       K.   三鷹市の清水氏より、最前線の視点から保育施策の取組や現場が抱える課題などを非常に踏み込んだ内容でご講義を頂きました。  国、地方自治体は子ども・子育て施策のために、様々な施策に取組んでおり、様々なサービスが展開されており、保育サービスを始めとした子ども・子育て施策の充実が図られていることを認識しました。地方自治の観点からは、各自治体が特色ある施策を行い、より子育てしやすい街を目指すことは非常に大切なことであると思いますが、一方で財政力を持つ自治体がより充実したサービスを提供するという状況になっているように感じます。質疑の中でも、同じ国に住んでいるにも関わらず、自治体によってサービス水準が異なる状態になっており、どこまでをナショナルミニマムとして最低限のサービスとして保障するべきなのかということが話題に上がりました。財政力のある東京都及び東京都内の自治体がより良いサービスを提供する一方で、その水準のサービスを他道府県の自治体で提供するのは、簡単な事ではありません。人口の奪い合いの競争の中で勝ち組、負け組に別れ、本来国が目指していた少子化の克服には繋がらないという結果にならないかという指摘もあり、重要な視点であると思いました。 また、国が「異次元の少子化対策」としてこども誰でも通園制度の創設や児童手当拡充などに取組み、各自治体も莫大な予算を投じ、様々な施策に取組んでいるところですが、果たして、その施策が少子化の課題の解決につながっているのかを効果検証できているのかという課題があるのではないでしょうか。少子化に直面する我が国において、子ども・子育ての政策に注力するのは非常に重要なことであります。現に各自治体では医療費や給食費の無償化や各種給付の拡充を行っていますが、公費を投じる以上、施策の効果や結果に対しての説明責任という視点も重要なことではないかと思いました。 本日の講義の中では、国が創設を目指す「こども誰でも通園制度」については、月 10 時間という利用時間がニーズにあっているのかということや保育の現場が対応できるのかという課題があることが分かりました。また、保育の人材配置基準のギャップや人材確保、保育の現場を担う人材のレベルアップという面でも課題があることも分かりま

現代都市政策研究会2023年12月例会感想

             知恵の輪を解きながらのまちづくり、渋谷 T.       M, 私が早川会員に「渋谷駅周辺整備のこれまでとこれから」というテーマでお話をお願いしたのは、私自身が井の頭線で渋谷駅に立ち降りて、目的地に向かうたびに工事中ということもあってか、いつも迷い、すんなりと目的地へ辿り着くことができず、他のまちに比べて「渋谷は分かりづらい」、「将来、どのようになるのか分からない」といった感想をもっていたからです。 しかし、今回、早川さんの話と 2023 年 12 月 4 日に開催された「シブヤ 100 年ミライのまちづくり」 (YouTube 配信 ) を視聴して、私の疑問がだいぶ溶け出した気がしました。 まず、開発の発端が、東横線の地下化による未利用地が発生することにより、新たな開発が可能になったこと。 多くの新たな開発が一気に動き出したものの、渋谷の地形が地下 4 階、地上 4 階という起伏のある谷状になっていることから縦と横を組み合わせた立体的な開発にならざるを得ないこと。 そのため、まちづくりにおいて縦方向移動と横方向移動を組み合わせ、歩行者にとって歩きやすい空間を確保する必要があること。 このような状況をまちづくり計画としてまとめたものが、 2003 年 3 月に策定された「渋谷駅周辺整備ガイドプラン 21 」であること。 早川さんもこのプランが計画としては原点であり、この内容に尽きると言われていた。まさに、複雑に絡み合ったまちの現状を踏まえ、知恵の輪を解きながらまちづくりを進めるための指南書が、「渋谷駅周辺整備ガイドプラン 21 」なのです。 2027 年には、スクランブルスクエア西棟・駅舎・スカイウェイが完成するとのこと。知恵の輪を解きながらまちづくりの一部が形となって私たちの目の前に現れることになります。 どんなふうに出来上がるのか期待が膨らみます。

現代都市政策研究会2024年1月例会案内

          テーマ  「 子育て支援策の最前線 」     講師  清水利昭氏 ( 三鷹市子ども政策部調整担当部長 )    こども家庭庁が昨年の 4 月に発足し、国も「異次元の少子化対策」と銘を打って様々な施策を展開し始めています。 例えば、専業主婦家庭等を含めた就園をしていない子どもへの支援強化策として「こども誰でも通園制度 ( 仮称 ) 」が試行的に実施されようとしています。  しかし、このような施策を実施するにしても、現場の自治体では、職員負担の軽減や受け皿の確保など様々な課題を解決しながら進めなければならないということは想像が付きます。 1 月例会では、子育て支援策を推進するにあたって現場が抱える課題等についてどのように対応されているのか、またはどのように対応されようとしているのか、現場の最前線で指揮を執られている三鷹市の清水利昭氏 ( 三鷹市子ども政策部調整担当部長 ) をお招きし、その状況についてお話を伺います。 是非、ご参加ください。 ( 文責 室地隆彦 ) 1. 日時  2024 年 ( 令和 6 年 )1 月 28 日 ( 日 ) 午後 2 時から午後 4 時 30 分 2. 場所 三鷹駅前コミュニティーセンター  3 階中会議室 (A ・ B)