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現代都市政策研究会2021年11月例会(まち歩き)のご案内

  まち歩き「国立を歩く~文学作品からまちの魅力を探る」   案内 矢野勝巳会員 (元:三鷹市役所職員、現:国立市社会教育委員ほか)     私は、近年、「中央線沿線の文学風景」をテーマに調査研究をしています。これまで、このテーマで都内4つの自治体(外郭団体を含む)で講演をしてきました。  文学のなかの風景を辿ることにより、小説を読む新たな楽しみ方を見つけると共に、地域の魅力の再発見にも繋げることを目的として調査研究や講演活動をしています。  新宿から以西の中央線沿線は各駅ごとに個性がありますが、その中で、沿線地域で最も狭い市域( 8.15 ㎢)かつ最小の人口(約 76 千人)のスモールシティである国立市は、中央線沿線の個性を有すると共に独自の歴史的経緯を踏まえた特徴があります。 1920 年代に箱根土地㈱が開発した JR 国立駅周辺の学園都市と湧水が豊富で中世から近世にかけての居住地があった南武線以南の地域そしてその真ん中に 1960 年代完成の大規模公団住宅という3層が明確に南北の間に配置されているという特徴です。 それらの地域を実際に歩き、街の魅力や課題を探っていきたいと思います。 なお、これらの地域特徴を背景にした優れた小説作品として山口瞳『居酒屋兆治』や多和田葉子『犬婿入り』(芥川賞受賞作)が知られていま。特に『犬婿入り』は文学研究者に留まらず社会学者からも注目され、数多くの研究者が作品分析をしています。   1 日時 2021年11月21日(日) 13:00~16:30 2 集合場所と時間 南武線矢川駅改札口を出たところ 13:00 3 主な行程    13:00      南武線矢川駅改札口を出たところを出発    13:10 ~ 13:20  南養寺    13:30 ~ 14:30  くにたち郷土文化館          ※学芸員による解説、矢野による行程説明    14:40 ~ 15:00   城山公園、城山さとのいえ     15:20 ~ 15:40  谷保天満宮、山口瞳文学碑    15:50 ~ 16:00  富士見台第1団地    16:05 ~ 16:25  大学通り周辺    16:25 ~ 16:30  旧国立駅舎⇒国立駅

現代都市政策研究会2021年9月例会感想

      第一線で働く職員のストレス・不安と戸惑い・孤独感をどう和らげられるか   T.         M.   三鷹市社会福祉事業団の事業は 、大きく介護・高齢者福祉部門と子ども・子育て部門 (保育 園 の運営等 ) がある。 介護・福祉者福祉部門では、 (1) 老人保健施設はなかいどう ( 入所サービス、ショートステイ、リハビリテーションの実施 ) (2) 地域包括支援センター等 3 か所 ( 担当地区の総合相談等 ) (3) はなかいどう指定居宅介護支援事業所 ( ケアプランの作成 ) (4) ヘルパーステーションはなかいどう ( 介護保険による訪問介護の実施 ) (5) 在宅福祉サービス ( 生活支援・食事の宅配などのサービスを実施 ) の5つを運営している。 9月例会では、この 5 つの事業の福祉サービスの提供がコロナ禍によってどのような状況になっているのかを伺った。特に、 (2) から (5) は利用者の自宅へ伺いサービスを提供する事業であり、コロナ禍により、現場に大きな影響を与えている。特に印象に残ったのは、 (3) のケアプランを作成する居宅介護支援事業所と (4) の実際に自宅訪問をするヘルパーステーションだ。 居宅介護支援事業所では、ケアプラン作成にあたって、国は電話聞き取りでよいとしているが、高齢者は、自宅に来てほしいという人が多いこと。新規の受け入れは、病院から退院し、介護保険を利用する人が多いいが、関係者とのカンファレンスができず、はじめて利用者と会えるのがサービスを開始した時になってしまっていること。また、これまでは利用者のみに気を使っていれば良かったが、コロナ禍でいつ誰が利用者と接触したかなども追っていかなければならず、家族関係にも気を付けなければならなくなったなど、とても厄介になっているとのことだった。 さらに、高齢者夫婦・娘・孫 2 人の世帯で、孫がコロナで陽性になり、高齢者夫婦をショートステイで預かった事例 ( 「三鷹市介護者等の新型コロナウィルス感染に伴うショートステイ事業」 ) が紹介された。結局、自宅にいる娘も孫も高齢者夫婦の薬が取りに行けず、ケアマネージャーが薬を取りに行くことになった。 ( 介護保険にはこのようなサービスはない ) ヘルパーステーションでは、高齢者のヘルパーが多い中、週