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現代都市政策研究会2022年2月例会&運営委員会の開催のご案内

  現代都市政策研究会2022年(令和4)年2月例会&運営委員会開催のご案内  コロナ禍により、なかなか集まれる機会が少ないことから、2月例会に合わせて、運営委員会を開催し、2022年度の都市研の例会等の企画について議論をしたいと思います。 宜しくお願いいたします。   ■日時  202 2 年(令和4年)2月27日(日) 午後1時30分~4時45分 ■場所  三鷹市駅前コミュニティセンター4階会議室 (2)      ( 1 ) 運営委員会    午後1時30分~午後2時 30 分   ( 議題 ) 2022年度都市研例会企画等について   ( 2 ) 2月例会    午後2時30分~午後4時45分   テーマ  「議会制民主主義と日本の立法過程の特色」 講師     大曲 薫会員   ( 1 ) はじめに 55 年体制の下での衆議院選挙の結果について分析します。 1993 年までは中選挙区制でした。 1994 年からは小選挙区比例代表並立制になります。選挙制度改革が政党制にどのような影響を及ぼし、それによって日本の議会政治はどのように変化したのかについて考えてみたいと思います。 ( 2 ) 次に、議会制民主主義をみる視点について述べたいと思います。議会制民主主義の機構原理が「代表」と「多数決」にあること、それが民意と議会のかい離をもたらす要因になることをお話したいと思っています。このかい離から議会不信が生じます。これを防ぐには、「討論と説得」が機能しなければなりません。それが審議の充実の問題です。 ( 3 ) 最後に、日本の国会と自治体議会の立法過程を検討してみたいと思います。その際、英米独仏の立法過程との比較も行い、日本の立法過程の特色について述べてみたいと思います。自治体議会については、大石田さんのご紹介で三鷹市議会のヒアリングをさせていただき、ここ 1 年あまり国分寺市議会と小平市議会を時々傍聴に行きました。 12 月 21 日の武蔵野市議会も傍聴してきました。まだまだ不勉強ですが、自治体議会についても皆さんとも議論できればと思っています。 ( 大曲 薫 )

現代都市政策研究会2022年1月例会感想

  1 月例会に参加して A.    I.   三鷹市民生委員の尾形邦子さんと本会の大石田久宗会員(三鷹市社会福祉事業団理事長)のインタビュー形式の対談に参加いたしました。緒方さんは、委員歴 20 年のベテランの民生委員です。公式の場以外で民生委員の方にお会いする機会は少なく、今回は具体的な日常の活動や本音も聞くことができ、地域福祉の現場でボランティアとして活動される苦労ややりがいなどをお伺いすることができました。  民生委員の仕事は多岐にわたります。自治体や社協に依頼される家庭訪問などの調査活動、相談や必要な人への情報提供や支援、関係機関や団体に対する連絡通報などきりがありません。しかも、生活福祉も高齢者や障害者、児童や学校、全て縦割りの役所の依頼を一手に引き受けることになります。民生委員は、組織で活動するのではなく、ひとりひとりの責任で単独行動が原則です。  家事や仕事となんとか折り合いをつけて、仕事をするわけですが、見守りなどこれで十分ということがありません。訪問する場合も周りに自分が民生委員であることを気づかれないような気配りが必要で、相手がどういう人かもわからないという不安もあります。三鷹市の民生委員は、一人で平均 1000 世帯近くの担当地区を抱えています。市から預かった要支援者名簿も十分に活かしきれないという悩みもあります。都市では、こうしたボランティアを支えるコミュニティや近隣が脆弱です。今回のお話で、各地区の包括支援センターの役割が大変大きいと感じました。行政よりも包括や社協が民生委員の現場を支えているという感じがしました。  最後に「あなたはなぜ民生委員をしているのですか。」の問に対して、「私はおせっかいなんですよね。」と尾形さんは答えられました。得か損かでしか物事の判断をしない人が多い今の世の中で、困った人を見たらほっとけないというおせっかいな人たちによって、地域の福祉は支えられていることを痛感いたしました。