投稿

7月, 2023の投稿を表示しています

現代都市政策研究会2023年7月例会案内

イメージ
  テーマ  小説で読み解く地域~『文学する中央線沿線』の刊行に寄せて~ 講師 矢野勝巳会員(元:三鷹市役所職員、現:国立市社会教育委員ほか)   私は、 2019 年より、「中央線沿線の文学風景」をテーマに調査研究を続け、沿線各地で講演活動をしてきました。このほど、講演の内容に新たな知見を加え、『文学する中央線沿線』(ぶんしん出版)を刊行しました。  本例会では、講演並びに書籍刊行のきっかけと目的について、三鷹市役所での経験や市役所定年退職後の国立(くにたち)での地域活動を含めて具体的にお話します。  さらに、『文学する中央線沿線』の概要をお伝えすると共に、文学作品を地域の視点から深掘りした例を、村上春樹や有吉佐和子の小説などから見ていきます。  拙著に書かれていない事柄や拙著刊行直後に発表された沿線地域を描いた小説についてもお話します。 ( 文責 矢野勝巳 ) 1. 日時  2023 年 ( 令和 5 年 )7 月 30 日 ( 日 ) 午後 2 時から午後 4 時 30 分   2. 場所 三鷹駅前コミュニティーセンター 4階 多目的室

現代都市政策研究会2023年6月例会感想

  「人は危機感では動かない。展望があって人は動く」                                         H.     S. そうか!と思った。都市を知っている野口和雄さんの言葉だから説得力があった。 木造建築は老朽化したら壊れていくもの。それよりも RC や SRC の建築は朽ちないからこそどうするのかという指摘は、私が考えたことがないものだった。老朽建築とは木密地区の廃屋と思っていたので、実は核心は高層建築にあったとわかった。 例会では、大石田さんの一貫して市民のための行政を続ける意見、室地さんの都市づくりの経験に基づく話に感心した。また、台東区の草野さんやさいたま市の木村さんのような若手が参加してくれたことに都市研にも展望=未来があると思った。 私は都市づくりには素人なので、税の視点で述べたい。 ①     高層建築物の売買契約書には、解体費用を重要事項説明書に記載することを法定化するのが現実的と思う。追加費用発生基づく売買契約自体を制約しないので業界からの抵抗に抗弁することが易いと思うからだ。  ②     その上で、その解体費用を課税標準として市町村条例で法定外税をつくる。使途は所有者不明建築物の解体費用や所有者の捜査費用に充てるのでよいし、他の建築物政策に充てるのもよい。新たな課税は国民に不人気なので国の政策にはならないだろう。特に国交省や経産省は消極的で専門家の意見聴取やなんとか調査会を作って、検討ばっかりして効果なき政策にするだろう。一部の市町村が先行して、マスコミや専門家から評価されるようなら、固定資産税がらみなので総務省で押すことも可能だと思う。自治を尊重しているし、国補助金を求めないという点で国の規律を乱すものではないからだ。 ③     また、未登記対策での、相続登記の義務化は、私は所有者不明土地の現実解にはならないと思う。どうするか。「展望」の視点からは、国策として「時限立法」で、相続登記手数料は無料にするのがよい。 5 年の時限で定める。どうせその後は延長になるだろうから、実は期限は 3 年でもよく、緊急なんちゃら法という名前にすれば、やっている感が出るので法制化しやすい。こっちは議員立法の可能性があるかもしれない。もちろん動かすべきは自民党です。 ④     経済的価値の低