現代都市政策研究会2021年5月例会感想

           「遅々として進む」ことを期待して

                                                      T.   M.

 改めて川名さんの書かれた「バカヤロー市議会議員」(晋遊舎新書)を読んでみた。表題はセンセーショナルだ。

川名さんはフリーライター出身でもあり、またさまざまな職業を経験されているので、事象から一歩引いて客観的な立場で物事の見立て、クールに分析をする人だと思っていた。もちろんその観察力や文章力は鋭い。

しかし、今回のお話を聞いて、「バカヤロー市議会議員」の表題とは打って変わって、議会とはどうあるべきか、議員とはどうあるべきかを見定め、議会改革の可能性を信じ、議会・議員の生態を熟知しながら旧来のアプローチも含め、あの手この手を使った様々な方法で議会や議員に働きかけ、議会改革を目指している姿を垣間見ることができた。

議会改革は「個人のパフォーマンだけではうまくいかない」「1人の50歩よりも50人の1歩」という言葉に象徴されているような気がする。

川名さんの活動によって議会改革が「遅々として進む」(ちょっとずつではあるが進んでいる)ことを期待したい。

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