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現代都市政策研究会2024年7月例会・まち歩き

  まち歩き『大宮の街を歩く~アーバンデザインセンター大宮 (UDCO) を介した商店街活性化の取り組み~』 案内人 木村公亮さん ( さいたま市職員 ) 、来栖奈菜さん ( さいたま市職員 ) 埼玉県の商業の中心地である大宮は、その名前の由来である大宮氷川神社の門前町として発展し、江戸時代には宿場町として、明治時代以降は鉄道の駅がつくられたことをきっかけに鉄道の街として、戦後から今日に至るまでは埼玉県の商業の中心地として発展を遂げてきました。そのため、氷川神社とその参道周辺には落ち着いた空間が広がる一方で駅周辺には商業施設、商店街、歓楽街などのにぎやかな空間が共存した街です。近年では再開発や公共施設の再編などの動きもあり、まちづくりの面でも面白い取り組みが行われています。大宮の歴史、近年の街づく、特にアーバンデザインセンター大宮 (UDCO) を介した商店街での活性化の取り組みをご紹介できればと思います。 ( 文責 木村公亮 ) 1 日時  2024 年 7 月 28 日 ( 日 ) 午後 2 時~午後 4 時 30 分予定 ( 雨天決行 ) 2  集合場所・時間  JR 大宮駅 まめの木 ( 中央改札口を出てすぐ )  午後 2 時 ※当日の緊急連絡先 木村携帯  080-6830-7868  室地携帯  080-5403-2485 3 当日の主なまち歩きの内容 ①   大宮の街の歴史について 参加者の皆様に大宮の街の歴史や成り立ちを知ってもらうために、大宮氷川神社を訪れます。 (地元のガイドに案内を依頼予定) ②   アーバンデザインセンター大宮(※)を中心とした公共空間の利活用による商店街活性化の取組みを紹介します。 ③   公共施設再編により生じた公共不動産を公民連携手法で利活用している施設 (Bibli )をご案内します。 ④   さいたま市が東日本にある他の地域の自治体との連携を目的に開設した施設(まるまるひがしにほん)を紹介します。 4.  当日の行程 JR 大宮駅まめの木出発 (14:00) →大宮駅周辺商店街(大宮一番街商店街)→大宮氷川神社( 15:00 頃)→公共施設のリノベーション事例( Bibli )→大宮門街(市民会館おおみや集会室に...

現代都市政策研究会2024年6月例会感想

  公契約条例の今後にむけて  H.     S.   岡田さんから川崎市公契約条例の話をうかがった。市が締結する特定の契約に、条例が定める賃金支払い義務を相手に課するのがポイント。リーマンショック( 2008 )で日本でも労働者が厳しい状況におかれた。そのあとの 2010 年条例化は迅速な対応で立派だと思った。  ただし、本音で言えば、担当者は作業報酬台帳などを調査し、実査もやるだろう。必要なら是正勧告をしなければならない。私の経験からは、経理、契約担当は、ただでさえ忙しいのにこれもやるのかと思った。趣旨はりっぱだけれど、相手もまじめな企業ほど事務負担が大変になるなあと思う。  質疑では労働者の賃金、雇用条件の課題は国が解決すべきという意見もあった。一方、川崎市や野田市のように国が ILO94 号条約(公契約における労働条約に関する条約)に批准していない現状で市が条例化した意義もある。  私はこの意見と条例の架橋のためにこんなことを考えた。  1つは、条例の効率的運用に事務軽減をする。 2013 年に公契約条例を作った足立区では労働者、事業者にアンケートを行い制度見直している。課題は①労働者への周知方法と②事業者が提出する労務台帳の簡素化だという。 川崎市では労働者周知はチラシ中心とのことだが、もっとダイレクトに届く手法を契約部門だけでなく総務・人権部門・広報部門と開発できないか。 例えば、外国人労働者も考えた場合、市の公契約条例上の作業報酬下限額や労働条件を知らせて相談窓口とリンクするアプリを作成。これを労働者全員にダウンロードさせることを契約条件にしたらどうか。  作業報酬台帳については簡素化ができないか検討する。例えば、台帳提出義務が契約期間中3回あるのだが、これはシステムで市から随時アクセスできるようにするなど事業者負担を軽減し、かつ履行担保できる手法を考えるとよいのではないか。  2つは、国への ILO94 号批准を働きかけること。 36 協定など時間外労働があたりまえの時代では国は ILO 条約に参加できなかったかもしれない。けれども、 2024 年問題といわれるようにトラックドライバーの労働時間にも上限が設けられた。外圧によってやむを得ず国は制度化したかもしれないが、...