現代都市政策研究会2026年1月例会感想
人々が知らない自治体「ナンバー2」の実態について
入庁するまで、私は、自身がこれから勤務する組織のナンバー2(=副市町村長)の名前はおろか、複数人いるということすら知らなかった。一般的にも副市町村長の存在を意識している住民は少ないのではないだろうか。首長とは異なり目立つ活動がないため、日々の業務に対する注目度・認知度は低いが、1月例会では、このように謎に包まれている副市町村長の業務内容や心構え、苦悩等について、1期4年間務められたご経験を踏まえてご講義いただいた。
まず、業務内容であるが、①公務・外交対応、②政策立案・審議、③意思決定、④危機管理、⑤人事関係、と多岐にわたっている。1日のスケジュールや文書が山積みとなっている画像を見せていただいたが、画像からだけでも非常に多忙であるということが伝わってきた。「現状の業務やトラブル対応で1日が終わるため、『未来のための時間』を意識して確保しなければならない」とお話しされていたことが、ご説明いただいた中でも印象に残っている。これは、副市町村長だけに限らず、一般職員にとっても必要な意識付けであると考える。前例踏襲で日々の業務を漫然とこなすだけではなく、そういった時間を確保することは、どの職位にあっても同じであると感じた。
また、副市長村長のなり方によって、首長やそのほか職員との関係性も変わってくるという、苦悩を知ることができた。国からの補助金獲得の駒となっている副市長村長や、議員経験者、元職員など、なり方は様々であるが、自身の経験を押し付けたり指導したりすることなく、組織文化を尊重しつつ組織を変革させるということは、すべての副市長ができていることではないと思う。著書の中でも、「時間の許す限り現場に足を運び、住民と会話をしたり、庁舎内を回り職員と対話をする機会を積極的に作っていくことが望ましい」と書かれていたが、多忙な中でもこういった行動ができる副市長村長が、住民・職員等からの信頼を得られるのであると感じた。
副市町村長の人数や自治体の状況によっても、それぞれ留意しなければならない点は多いということで、一般職員が知りえることのないナンバー2の心情も知ることができた。首長を補佐する役割にあるとはいえ、首長と同じく経営責任者としての視点を持ってマネジメントを行う職位であることを今回の講義で学び、誰にでもできる職務ではないと改めて感じた。
最後に、渡邉様、貴重な経験談をご講演いただきありがとうございました。
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