現代都市政策研究会2021年11月例会・まち歩き感想

              「国立の街を歩く」に参加して

                                            H.         S,

今日は矢野会員の案内で、国立のまち歩きをしました。一番素晴らしかったのは、矢野さんの生き生きした説明でした。歴史、民俗、建築物、そして文学などいろいろなジャンルをミックスして地域をとらえる視点が新鮮でした。私もああいうふうに情熱をもって物事に打ち込みたいと思いました。

また、早川さんが学生を連れてきたのもよかったです。観光を教えているそうで、いろいろな地域を歩いているということ。若者に将来を伝える立派な先生です。

さて、印象に残ったのは、国立の南部です。青柳崖線の付近は、農業がまだ残っていて国立駅の付近とはまったく違います。文化や教育がすごいというのが私の国立のイメージだったのですが、南養寺や農家、また住居も昔の風情を残していて、しかも現役なので驚きました。用水には小魚が泳いでいて、多摩の昔はこうだったのだろうなと思わせました。

また、当日はくにたち郷土文化館で陶芸家の三浦小平二さんの展示がありました。彼は生前国立に住み、陶芸作家として人間国宝になりました。私は初めて作品を見ましたが、現代の作家で青磁を作ったのはすごいと思いました。しかも、アフリカやアフガニスタンの風土を学んで、絵付けに用いるなど、その時の世界を切り取っていたのには、感心感動しました。奥様が車いすで展示会場に見えられていたのにちょっとだけ挨拶できたのも、何か縁があったのだと思いました。

例会解散後、数人で国立駅近くのロージナ茶房に入ってコーヒーを飲みましたが、こういった個店として魅力がある店が消えていくことも矢野さんから教えられました。駅近くの好立地で流行っていたフレンチレストランのル・ヴァン・ド・ヴェールも休業してから何年も経ちます。けれど、市では所有者に話を聞くこともしていないらしい。この店はもともと昭和2年に住宅として建てられたのだそうです。そのまま取り壊すならもったいない。国立駅前も他の都市と同じようにチェーン店が増えています。きめ細かな地域への目配りがやっぱりどこでも必要だと思いました。

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