現代都市政策研究会2022年7月例会感想
多摩平の森 現地視察に参加して
S. K.
新型コロナウイルスの感染が広がる猛暑日のなか、日野市役所の中平健二朗さんの案内で説明を受けながら現地を歩きました。
視察コースや説明のポイントについては、室地会長による「報告書」にまとめられているので、ここでは、当日現地を歩きながら感じたことを記しておきたいと思います。
最も印象に残ったのは、案内していただいた中平さんの言葉「ぼくは、この団地に関わることでまちづくりを教えてもらいました」です。
ルート設定や会場のセッティングなどのロジ面も、おそらく一人で準備されたのだろうと思いますが、とても手際よくテンポよく進めていただき、仕事ができる人は違うなぁと感じました。団地の自治会長さんや事務局長さんが中平さんの名前を呼ぶとき、施設の係の人や道端ですれちがった人が中平さんに挨拶をするとき、久しぶりに会った親戚のような笑顔になる姿を見るにつけ、中平さんは地元の人達に自然体で受け入れられているのだなぁと感じました。一緒に歩きながら質問すると、的確で対話が膨らむレスポンスが返ってきました。
仕事が出来る自治体職員の見分け方として、①ロジがコンパクトで漏れがない、②地元の人に受け入れられている、③対話をつうじた気づきが多い、といった点が気になりますが、中平さんは、これらの点を自然にこなす出来る人だったなぁという印象を受けました。
この言葉を聞いたとき、「やはり、まちづくりは人だな」との想いを再確認しました。
「仕事が出来る人からは学ぶことも多い。逆もまた真なり。と思いました!」と当日残念ながら参加できなかった大石田さんに伝えようと心に誓いました。
少子高齢社会が進み、各自治体の財政事情が厳しい状況下で、道路・公営住宅等インフラの更新時期が迫っているなか、公共施設等総合管理計画の策定や公営住宅の建替え・改修の調査等にも最近携わっている身として、多摩平の森の事例に加えて、中平さんの知見や経験から学ぶことの多い視察でした。
準備していただいた中平さん、室地さん、ありがとうございました。
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