現代都市政策研究会2023年12月例会感想
知恵の輪を解きながらのまちづくり、渋谷
T. M,
私が早川会員に「渋谷駅周辺整備のこれまでとこれから」というテーマでお話をお願いしたのは、私自身が井の頭線で渋谷駅に立ち降りて、目的地に向かうたびに工事中ということもあってか、いつも迷い、すんなりと目的地へ辿り着くことができず、他のまちに比べて「渋谷は分かりづらい」、「将来、どのようになるのか分からない」といった感想をもっていたからです。
しかし、今回、早川さんの話と2023年12月4日に開催された「シブヤ100年ミライのまちづくり」(YouTube配信)を視聴して、私の疑問がだいぶ溶け出した気がしました。
まず、開発の発端が、東横線の地下化による未利用地が発生することにより、新たな開発が可能になったこと。
多くの新たな開発が一気に動き出したものの、渋谷の地形が地下4階、地上4階という起伏のある谷状になっていることから縦と横を組み合わせた立体的な開発にならざるを得ないこと。
そのため、まちづくりにおいて縦方向移動と横方向移動を組み合わせ、歩行者にとって歩きやすい空間を確保する必要があること。
このような状況をまちづくり計画としてまとめたものが、2003年3月に策定された「渋谷駅周辺整備ガイドプラン21」であること。
早川さんもこのプランが計画としては原点であり、この内容に尽きると言われていた。まさに、複雑に絡み合ったまちの現状を踏まえ、知恵の輪を解きながらまちづくりを進めるための指南書が、「渋谷駅周辺整備ガイドプラン21」なのです。
2027年には、スクランブルスクエア西棟・駅舎・スカイウェイが完成するとのこと。知恵の輪を解きながらまちづくりの一部が形となって私たちの目の前に現れることになります。
どんなふうに出来上がるのか期待が膨らみます。
コメント
コメントを投稿