現代都市政策研究会2024年7月例会・まち歩き感想

              大宮駅周辺のまちあるきに参加して

 

K.      M.  

 今回は、大宮一番街商店街、ビブリ、大宮氷川神社などの大宮駅東側をめぐる街歩きでした。

 大宮駅を出ると、目の前に商店街が広がっていました。ガイドさんによると、この地域は宿場町のころからの区画が残っているとのことでした。確かに駅前にしては道幅が狭く、また建物が細長くなっていました。凍結保存されているのではなく、建物が変化しながらも現代に適応して残っている点が興味深かったです。

 次に向かった施設であるビブリとは、旧図書館を地域のための利活用施設とした場所だそうです。館内スペースを様々な事業者に貸し出しており、カフェ、売店、洋服屋など様々な出店がありました。大規模な改装はされていなさそうな雰囲気ながら、図書館だった頃の面影はほとんどなく、公共施設の利活用方法の多様さを感じました。

 意見交換会では、様々な背景や考え方を持つ関係者の存在などによって、まちづくりがなかなか進まない現状が話題となりました。大宮周辺は、行政や地権者、デベロッパーだけでなく、付近の住宅街に住む住民、商店街、デパートなどの商業関係者、さらに、大宮が東北の玄関口であるという特性上、東北地方の自治体なども関係者とみなすことができるかもしれません。このような多様な主体がいる地域でまちづくりをするとなると、意見のすり合わせ以前に協議の実施すら難しいと感じました。しかしながら、商店街やビブリ、また街歩きをしながら各所で見つけた余剰空間の利活用などの事例が多々あったことを考えると、まちづくりに対するやる気自体は強いと感じました。今後、各々のやる気を誰がまとめ上げて形にしていくのかを興味深く追ってみたくなるような街歩きでした。

 最後に、今回の街歩きを案内してくださったさいたま市職員のお二人をはじめ、関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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