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現代都市政策研究会2016年12月例会案内

テーマ「 メカニズムから見るマイナンバー制度~匿名加工情報もまるわかり~ 」 講師  マイナンバーマニア・和内 太郎 ( ニックネーム ) ニッポンのマイナンバー制度は、世界的にも非常に稀な制度である。1億人に、一斉に、全くランダムな12ケタの番号を、国民以外の全住民に「個人単位」で付与するという大規模な取組は、諸外国でも類がない。特に「全くランダム」には「恥の文化」が根底にある。 ランダムな番号を繋げるため編み出されたのが大変複雑な「情報連携」の仕組みである。規則性があれば連携は要らない。例えば、「 ℡ 03 … 」「〒1 … 」の人は東京在住であると分かる。番号コードを見ただけで、個人情報の一端が垣間見えれば、連携は不要となる。 しかも、この大規模且つ複雑な仕組みを、法律上、殆ど「3つの義務」で回そうとしている。国民のカード必携義務もなければ、自治体にシステム改修の義務も課していない。 この制度の無理はここにある。地方分権時代における中央政府の苦渋と、そのビッグデー タを匿名化して活用したい思惑が滲み出る、そんな制度を実務者の視点で解説します。 【講師紹介】 都内自治体勤務の 29 歳。マイナンバーに携わり足掛け 5 年。当時の民主党時代の構想から制度設計に携わり、病理解剖的にマイナンバー制度を理解する稀有な実務担当者。現在は、特定個人情報と匿名加工情報に携わる。マイナンバー実務検定 1 級、マイナンバー保護オフィサー。本人の正体は当日のお楽しみ。 1. 日時 2016年(平成28年)12月18日(日) 午後 2 時~午後4時30分 2 . 場所  三鷹駅前コミュニティ・センター4階会議室 (2)

都市研2016年度広島県鞆の浦・尾道合宿感想

鞆の浦・尾道合宿に参加して A.     I.      今回は広島県鞆の浦・尾道へ二泊三日の合宿に行って参りました。     1 日目は、鞆の浦「さくらホーム」で、羽田富美江施設長より地域包括ケアの実践についてお伺い致しました。キーワードは「地域住民との信頼関係」です。   羽田施設長は地域住民の理解を得るために、スタッフが地域にとけ込む努力をすることがなにより大事なことだとおっしゃっていました。特に印象に残っている言葉は「スタッフの中でも、外 ( 他県や他市 ) から来た人の方が ( より地域に根付こうと ) 頑張る。移住してきた人はもっと頑張る。」というものでした。私は地域包括ケアとは、地元の人が地元をよりよくするために行うものであり、そこに外部から来た人の入り込む余地は無いように考えていたため、衝撃を受けました。実際、さくらホーム開設当初は、住民からの反対や、理解を得られないことも多々あったとおっしゃっていました。そこを乗り越え信頼を勝ち取るには、想像を絶するような努力をなさったのだろうと思います。それでも外部から来た人が励む理由は、羽田施設長もおっしゃっていたように、地元の人には当たり前すぎてわからないその土地の魅力を残していくためです。    鞆の浦ならではの地域性があり、必ずしもさくらホームのままの形で、東京都に持ち帰り、上手く活かせるとは限りません。しかし、外部から来た人は東京都にも大勢います。行政が地域住民だけではなく、外部から来た人も巻き込んで、地域全体の信頼関係を構築していくお手伝いをすることができれば、より充実した地域包括ケアの実践に繋がっていくのではないかと羽田施設長のお話を受けて考えました。 2 日目は、尾道で「 NPO 法人空き家再生プロジェクト」の豊田雅子代表にお話を伺った後、実際にいくつか再生された空き家を見学に行きました。   借主や買い取り手は、若い人が多いとのことでした。特に美術大学の学生や、芸術家がデザインした空き家は、家そのものが一つの作品になっており、小さな美術館を観覧しているような楽しさがありました。家の中に井戸があったり、伝統的な建築様式が残されていたりと、インパクトが強かったです。  ...

現代都市政策研究会2016年9月例会感想

( 2016年9月例会感想 )   「都市をたたむ」を聞いて T.     S.   今回は首都大学東京の饗庭先生から「都市をたたむ~人口減少時代の都市計画はどのようにあるべきか、具体的な事例を通じて考える~」についてのお話を伺いました。印象的だったのが、人口が減少していくことは変わらないので、これからの時代、自治体に求められるのは地域間での人の奪い合いではなく、人口減少に適応した政策を考え、マネージメントしていくことであるという先生のお言葉でした。   私は大学時代に欧州の比較都市史研究を専門とする教授の下で学んでいたことがあり、その頃に、コンパクトシティ政策等についても少しかじったことがあったので、今回のお話は大変興味深いものでした。例えば、ヨーロッパの都市(例えば、ドイツやフランス、イタリア等)の場合、中世時代の都市形成の特徴として市民が暮らす巨大な都市の周りに外敵から身を守るための、あるいは内部統治のための街壁を形成した結果として、現代のヨーロッパ都市は街壁を環状線へと変貌させ、郊外や他の都市と交通網を結んだ、そもそもの都市形成がコンパクトシティに馴染みやすい発展を遂げたと学んだことがあります。 他方で、今回の先生のお話では、日本における都市空間の拡大・縮小の特徴として、スプロールからスポンジへの変容があげられるというものがありました。日本は、戦後の農地解放によって中規模土地所有者たちの個々の意思決定によって土地が切売りされた結果として、ぽこぽこと虫食い的に土地が切開かれて拡大(スプロール)していき、逆に人口が減少する際には、空き家が点在し始め、スポンジ状に都市が小さくなっていくというものです。これらの話を併せると、日本の都市空間の拡大・縮小の特徴は、今後の人口減少時代において、大陸の先進国と同じには語ることができない、特有の難しさがあるのではないかと感じさせられました。 また、先生が実際に関わった事例として国立市谷保の空き家のお話がありました。大きい家で借り手が見つからず、そのままになってしまっていた家をいかに活用するかという事例で、大家さんや地域住民に受け入れてもらうために、建築士と大学の先生が学生や地域住民を交えた検討を行い。シェアハウスとしてできるだけ多くの人々で費用分散を図るというものでした。ポイ...

現代都市政策研究会2016年11月例会案内

現代都市政策研究会 2016 年 11 月例会  変わりゆく多様性のまち 渋谷駅~代官山駅を歩く 渋谷のまちの特性は多様性(ダイバーシティ)にあります。渋谷区景観計画においても、基本目標を「多様な界わいが共存する都市」としています。これは、渋谷駅周辺でもセンター街と青山通りは異り、歩いて行ける距離に代官山、松濤の住宅街、奥渋谷の神山町、原宿、青山といった個性的な街があることを示します。 この渋谷の街の魅力を発信しているのが「渋谷コンシェルジュ」のみなさま。渋谷を深く知り、渋谷が大好きな人の集まりです。今回は「渋谷コンシェルジュの会」が今年 1 月に発行した『渋谷まち歩きレシピ』を片手に、変わりゆく渋谷の迷宮を巡ってみようという企画です。 ゴールの代官山駅では、「渋谷コンシェルジュ」のメンバーと、東急東横線線路跡地を活用した最新スポットのログロード代官山で、話題のクラフトビールを飲みながら懇親会をしたいと思います。(文責 早川) 1.日  時  2016 年 11 月 27 日(日)午後2時~午後5時(雨天決行。終了後懇親会。) 2.集合場所 渋谷ヒカリエ 11 階スカイロビー(エスカレータホール北側の渋谷駅周辺模型前) ※当日の緊急連絡先 早川携帯 090-8800-4415  室地携帯 080-5403-2485 3.案内人  代表の玉井美歌男氏ほか一般社団法人しぶやコンシェルジュの会の方々 4.懇親会  ログロード代官山内スプリングバレー 一人3千円程度の予定 5.参加連絡 懇親会場の予約が必要なため、参加者は 11/20 (日) まで に都市研MLまたは早川アドレスj-hayakawa@kss.biglobe.ne.jp までメールをください。 6.主な見どころ ①    渋谷ヒカリエ  渋谷駅周辺の将来模型を見ながら再開発の概要を把握します。 ②    文化総合センター大和田  東急文化会館にあったプラネタリウムを移設した区施設。 ③    代官山ヒルサイドテラス  旧山手通りに面する槇文彦設計の複合施設。 ④    旧朝倉家住宅  元東京府議会議長の朝倉虎治郎によって大正8年建てられた重要文化財。 ⑤    代官山アドレス  旧同潤会アパートを市街地再開発...

現代都市政策研究会2016年9月例会案内

現代都市政策研究会2016年9月例会 テーマ「 都市をたたむ~人口減少時代の都市計画はどのようにあるべきか、具体的事例を通じて考える~ 」 講師 饗庭伸氏 ( 首都大学東京都市環境科学研究科都市システム科学域准教授 ) 人口減少時代、そして縮小していく都市における『都市計画』はどうあったら良いのか。コンパクトシティという提案はあるものの、その現実には、様々な問題があります。 現実の都市空間の変容を見ていくと、人口減少とともに都市全体がコンパクトに小さくなっていくのではなく、都市の規模を同じくしつつスポンジ状のように都市の中に空洞ができていくような変化が認められます。これらを踏まえると、これからのまちづくりを考えるに際し、実はこれまでの『都市計画』手法では通用せず、人口減少時代に向け、『都市計画』そのもののパラダイム変換が求められているのかもしれません。 講師にお呼びした饗庭先生は、長い間、この問題を取り上げられ、今回出版された『都市をたたむ~人口減少時代をデザインする都市計画~』 ( 2015年12月 花伝社 ) では、この問題について、具体的に実践されているまちづくりの事例を取り上げながら、2つの空間モデルを挙げられ、その違いと都市計画の違い、コンパクトシティとスポンジシティの都市のたたみ方の違いを示されています。  今回は、『都市計画』に関する最新の提案に関するお話を伺い、今後のまちづくりについて皆さんと考えたいと思います。是非、ご参加ください。 ( 文責 室地隆彦 ) 1. 日時 2016年(平成28年)9月25日(日) 午後 2 時~午後4時30分 2 . 場所  三鷹駅前コミュニティ・センター4階会議室 (2)

都市研2016年度鞆の浦・尾道合宿ご案内

1 . 合宿日程 (1) 2016年11月4日 ( 金 ) ~6日 ( 日 )  2泊3日 (2) 宿泊先 ① 11月4日 ( 金 )  リッチモンドホテル福山駅前 ② 11月5日 ( 土 )  グリーンヒルホテル尾道    2 . 主な行程 ( あくまでも現段階の予定です ) (1) 11月4日 ( 金 ) ① 東京発新幹線 ( 8時10分 ) -福山着 ( 11時44分 ) ② 福山からバス ( 30分 ) で鞆の浦12時30分着 ③ 鞆の浦-昼食 ④ ヒヤリング先-鞆の浦さくらホーム 羽田富美江氏 地域包括ケアを実践しているだけではなく鞆の浦まちづくり塾などにも取り組んでいます。 鞆の浦さくらホーム →   http://www.tomo-sakurahome.net/ ⑤ 鞆の浦のまち歩き 可能であれば福山市のボランティア観光ガイドに依頼 ⑥ 鞆の浦または福山駅近くで夕食。夕食後、ホテルへ 福山泊 (2) 11月5日 ( 土 ) ① 朝、福山からバスで鞆の浦へ ② クルーズ船で鞆の浦 ( 11時10分発 ) -尾道駅前 ( 12時10分着 )  瀬戸内海の景色を楽しみます。 ③ 尾道-昼食 ④ ヒヤリング先- NPO 法人尾道空き家再生プロジェクト代表 豊田雅子氏 多くの空き家再生に取り組んでいて全国的にも有名です。  NPO 法人尾道空き家再生プロジェクト →   http://www.onomichisaisei.com/ ⑤ 尾道まち歩き&夕食 ( 懇親会 )  尾道市前職員の方にまちを案内していただきます。夜はその方を囲んでの懇親会を行います。 ⑥ 懇親会後、ホテルへ 尾道泊  (3) 11月6日 ( 日 ) ① 午前中 検討中または自由行動 ② 新尾道発新幹線 ( 12時40分発 ) -東京着 ( 16時33分 ) ※ ① の状況によってはもう少し早めの新幹線で帰ることも検討します。 3 . 募集参加人数 8名 4 . 費用 ( 今現在の概算です )   @ 62,000円/1人 ( 内訳 ) ① 福山までの往復交通費+宿泊代 ( 2泊分 )         42,000 円 ② 夕食・懇親会 ( 2回 ) +昼食 ( 3回 )            15,000 円 ③ その他、フェリー代、ヒヤリング視察費 ( 資料代 ) ...

現代都市政策研究会2016年7月例会感想

大都市の闇                                                     H.     S. 「亡くなった A さんは、父は行方不明。母が生活を支えてくれていたが多感な時期にその母も失った。 さまよう心を埋めてくれたのは風俗の世界だった。「なんでも相談しなさい」マネージャーが優しい声をかけてくれた。誰よりも頼りにできると思った。甘い言葉に誘われて、風俗が華美な世界に思えていった。過酷な内容とは知らされずに、安易に「高収入」に惹かれていった。自分にもできる高収入はなにより魅力的だった。  でも、支配の手段として暴力があった。「逃げたらどうなるか」と脅されてそこにいるしかなかった。それでも過酷な性的サービスに嫌気がさして反発した。言いなりにならないことから歌舞伎町の路上で暴力を振るわれ、その場から警察に保護された。  婦人保護施設にきた A さんは、「二度とあの世界に戻りたくない」そう言いきった。「ここからやり直そう」新しい生活を求めてゆくはずだった。しかし、再び風俗の世界に戻っていった。  呂律のまわらない言葉で時々施設に電話が入った。「また、戻りたいよ」「時どき、電話するね」。  けれども、 A さんを待っていたのは死だった。デリバリの先のホテルの廊下で遺体となって発見された。警察からは急性心不全と言われた。本当にそうだろうか。 28 歳の人生だった。  切ない。死ななくてよかったのに。家族のいない A さんは、無縁仏としてお寺に埋葬された。やりきれない思いで見送った。」  全国婦人保護施設等連絡協議会会長の横田千代子さんに伺った話である。 婦人保護施設は買収防止法で、行き場をなくした女性たちを保護、自立させる施設として始まった。それでも 2014 年の厚生労働省調査では、売春による保護は4%にしかすぎないという。  しかし、ほんとうに保護を必要とする女性たちが減ったのだろうか。昭和55年頃横田さんの施設にいる人の平均年齢は 56 歳ぐらいだっ...