現代都市政策研究会2026年9月例会感想

 

大きく変化してきた市民活動の軌跡を伺えるお話でした

 T.          M.

 ワーカーズコレクティブとは、働く全員が出資し、働く全員が経営に責任を持ち、全員で労働するというもの。

「たすけあいワーカーズこもれび」が産声をあげたのは、1993年12月。「こもれび」は、「食の安全」から次は「たすけあい」という生活クラブ生協の活動から生まれた団体。

まだ介護保険制度もなく、福祉サービスは「措置」として提供されていた時代。当時の「こもれび」の設立趣意書を読むと、「遠い親戚」よりも「近くの他人」を合言葉に、対等な「契約」という考え方に基づき福祉サービスを提供するという決意は、その時代の流れを映し出しているようにも伺えました。折しも、当時、主婦たちの働き方もパートが主力。パートの他に選択する働き方としてフィットしていたのかも知れません。

しかし、時代の流れは「こもれび」の活動にも大きな変遷をもたらしました。行政の仕組みでは、介護保険制度の導入、障害者福祉や保育・子育て支援サービスの充実など大きく変わり、また一方、働き手も共稼ぎ世帯が主流を占め、またしっかり稼ごうという発想が多くを占める若い世代。そんな中でワーカーズコレクティブという働き方も変容し、人手不足や若い働き手との世代ギャップに悩ませられながらも、次へつなげていくための苦労は並大抵のものではないと感じたお話でした。

それでもほっとした話がひとつ。「こもれび」では、高齢で働けなくなったメンバー(契約をしなくなったメンバー)にも「はいこれでさようなら」てはなく、「こもれび」がいつまでも居てもらえる居場所として提供しているとのこと。ワーカーズコレクティブの発想の一端が伺える話でもありました。

コメント

このブログの人気の投稿

現代都市政策研究会2025年7月例会案内

現代都市政策研究会2025年9月例会案内

現代都市政策研究会2025年11月例会・まち歩き案内