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現代都市政策研究会2026年1月例会案内

  テーマ「自治体運営と副市長の役割~副市長を経験して思うこと~」   講師 渡邊 誠氏 ( 淑徳大学地域創生学部地域創生学科教授・元宮城県登米市副市長 ) 副市長は、市政運営において首長のサポートをはじめ職員組織や議会、市民・市民団体対応など重責を担っています。私が現職の時にも、首長へのサポートの仕方やそれに対する内部組織への対応いかんによって、組織内の指揮や雰囲気がだいぶ変わるということを肌で感じてきたところです。 しかし、副市長がどのような仕事や役割を担っているのか、どんな思いで仕事をされているのかなどについてあまり口外されることはなかったかと思います。 そこで、 1 月例会では、首長の要請に応じ、国立大学を辞し、宮城県登米市副市長を 1 期務められたご経験のある渡邊 誠先生をお呼びし、お話を伺うことにしました。 普段はなかなか伺うことのできない興味深いお話がお聞きできるのではないかと思います。是非、ご参加ください。 ( 文責 室地隆彦 )   【参考文献】「副市長の仕事~「ナンバー 2 」視点の自治体マネージメント~」 渡邊 誠著 自治体研究社 2024年 9 月 30 日 ➡ 副市町村長のしごと | 書籍 | 自治体問題研究所(自治体研究社)   1. 日時    2026 年 ( 令和 8 年 )1 月 25 日 ( 日 ) 午後 2 時~午後 4 時 30 分 2. 場所  三鷹駅前コミュニティセンター  4 階会議室 (2)

現代都市政策研究会2025年12月例会感想

       「八王子市における重層的支援体制整備への取組みと課題」を聴いて   M.       K.   12 月の定例会では、八王子市における重層的支援体制への取組みについて、八王子市福祉政策課の辻野文彦様よりご講演頂きました。また、今月の定例会には、自治体や社会福祉協議会での福祉の現場の最前線でご活躍されている(されてきた)方々が多く参加されておりましたので、質疑応答においては、非常に切迫した現場の課題に関して活発な議論がありました。私自身は、福祉政策の現場の経験がありませんでしたので、辻野氏や参加者皆様のお話をお伺いし、大変勉強になりました。非常に複雑な課題に日々対応されていることに頭が下がる思いです。辻野様、参加者の皆さま大変貴重なお話をありがとうございました。  僭越ながら、私からは簡単な概要と感想を述べさせていただきます。 八王子市では、平成 26 年度から社会福祉協議会が主体となり「地域福祉推進拠点」を始めていたことから、社会福祉法改正に伴う「重層的支援体制整備事業」の取組を従前、社協が行っていた「地域福祉推進拠点」を包括的な相談事業の窓口として位置付けた上で市事業に移管し、全国に先駆けて令和 3 年 4 月から事業を実施されてきたとのことでした(※令和 7 年現在市内、 13 か所に「八王子まるごとサポートセンター(以下、「はちまるサポート」と言う。)」を設置)。このはちまるサポートには、福祉の専門職が配置され、相談支援、アウトリーチ支援(訪問支援)、居場所の確保などの地域づくり、課題を抱える方を地域につなぐための支援などを、社会福祉協議会が行う事でより柔軟で専門性を持った支援を市からの受託事業として行ってきた点に、八王子市の重層的支援事業体制整備事業の特徴が見られました。多機関が連携するに当たって社協が地域の課題に専念し、市の福祉政策課が庁内の調整を行う形で事業に取り組んでおり、試行錯誤の下で社協との良い関係を築き政策を行って来られたようでありました。しかしながら、はちまるサポートが、様々な困難な課題の受け皿となり、業務が肥大化し、社協側のマンパワーの不足などにより、本来の社協の強みがなかなか発揮しにくくなったことで、市の施策の方向性を整理し、市の役割の見直しや拠点の...

現代都市政策研究会2025年11月例会・曳舟のまち歩き感想

  ( 曳舟のまち歩きの感想 その 1)                          曳舟のまち歩きに参加して Y.      O.    この度は、曳舟エリアのまち歩きに参加させていただき、ありがとうございました。キラキラ橘商店街を歩きながらノスタルジックな気分に浸りつつ、長屋の魅力とその再生の可能性を肌で感じる貴重な体験となりました。後藤さんの案内で、普段は外から眺めるだけの長屋の内部に入り、物件のリノベーションの様子を見学できたことは非常に印象的でした。アートを取り入れた空間演出は、単なる修繕にとどまらず、また、古い建物を大家から借り、手を加えたうえで小分けにしてサブリースするというビジネスモデルは、古い建物やまちに新しい価値を吹き込む、まち再生の注目すべき取り組みだと感じました。1軒の長屋に多くの人のドラマがあり、その 1 軒 1 軒がハブとなり、人や文化をつないで面となる、コミュニティを育む場として有機的に機能している姿がありました。まさしく伊藤さんがお話しされた「長屋文化」を示唆していました。さらに、リノベーションした建物の 1 階に障害者の就労支援 B 型事業所を設け、 2 階をホステルとして運営するモデルは、福祉と観光を融合させた新しい価値創造の形であり、障害がある人にとっても新たな可能性を広げる場になると思いました。 懇親会でも、ネパール料理を美味しくいただきながら、他自治体の空き家再生やまちの活性化の取組、まちづくりに対する思いもお聞きでき、大きな収穫でした。行政ではいきつかない、民間の発想、力を強く感じた1日でした。 最後になりましたが、まち歩きにお声かけいただき曳舟満喫のきっかけをくださった室地さんに心より感謝申し上げます。   ( 曳舟のまち歩きの感想 その 2)                  曳舟のまち歩きに参加して Y.       E. この度は、 曳舟のまち歩きに参加させていただき、 ありがとうございました。 当日は、 絶好の散策日和となり、 お子さんを含め 19 人の参加がありました。 案内人は、 生活文化の継承に取り組む一般財団法人八島花文 化財団代表理事の後藤大輝さ...

現代都市政策研究会2025年12月例会案内

  テーマ  「自治体における重層的支援体制整備事業への取組みと課題~八王子市の事例を通じて~」 講師   辻野文彦氏 ( 八王子市 福祉部 福祉政策課 )   さらなる地域共生社会の実現を目指し、「重層的支援体制整備事業」が地域福祉法に位置づけられ、 2021 年 ( 令和 3 年 )4 月に施行されました。「重層的支援体制整備事業」とは市区町村において地域住民からの複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を整備するために①属性を問わない相談支援、②参加支援、③地域づくりに向けた支援を柱として、これら 3 つの支援を一層効果的・円滑に実施するために、④他機関協働による支援、⑤アウトリーチ等を通じた継続的支援を新たな機能として強化し、①から⑤までの事業を一体的に実施するものです。 八王子市は、重層的支援体制整備事業に都内でも早くから取り組んでいます。また一方では各自治体とも手探りの中で体制整備に取り組んでいるのが現状です。 重層的支援体制整備の取り組みの「肝」は④の他機関が具体的にどのように役割分担を行い、他機関連携による支援が実現できるか、にかかっているのではないでしょうか。 12 月の例会では、八王子市の事例を伺い、複雑化・複合化した支援ニーズにどうしたら応えられるのか意見交換したいと思います。 ( 文責 室地隆彦 )   1. 日時  2025 年 12 月 14 日 ( 日 )  午後 2 時~午後 4 時 30 分   2. 場所   三鷹市  連雀コミュニティ・センター ※   2 階小会議室 ※  三鷹駅南口から徒歩約 12 分 ※  住所 三鷹市下連雀 7-15-1   TEL 0422-45-5100

現代都市政策研究会2025年11月例会・まち歩き案内

  まち歩き「昭和の雰囲気が残るノスタルジックなまち、曳舟界隈を歩く」 案内人 後藤大輝氏 ( 一般財団法人八島文化財団代表理事 ) ほか  曳舟エリア ( 京島 2 丁目、 3 丁目 ) は空襲を免れた地区でもあり、路地のまち、職人のまち、長屋暮らし、町工場、昔ながらの商店街、トタンや壁など、このまちの光景は、再開発が進む中でも東京に残る昭和の遺産といっても過言ではない地区です。 都市研の 11 月のまち歩きでは、この街で古い建物を大家さんからお借りして建物を活かす活動、さらには向島地区の生活文化を引き継ぐことを目的とした一般財団法人八島文化財団を立ちあげ、 すみだ向島 EXPO の開催など様々な 活動を行っている 後藤大輝氏にまち歩きの案内人を務めて頂き、曳舟エリアを回ります。 まち歩きの後は、苦労話も含め曳舟にまつわる色々な話が伺えるのではと、案内して頂いた方との懇親会も検討しているところです。是非、ご参加ください。 ( 文責 室地隆彦 )   1. 日時・集合場所  ■ 2025 年 ( 令和 7 年 )11 月 30 日 ( 日 )13:15  「東武曳舟駅 ( ※ ) 」改札口集合 ( 雨天決行 ) ※曳舟駅には「東武曳舟駅」の他に「京成曳舟駅」がありますのでお間違いないようにして下さい 。 2. 行程 ( 目安 )   (1)13:15  「東武曳舟駅」改札口集合➡ (2)13:15 ~ 15:15 (2 時間程度 )  まち歩き➡ (3)15:15 ~ 旧邸稽古場でお話 ( 活動紹介等 )➡ (4) 懇親会 ( 予定 )   3. 参加希望の申し込み先・期限 下記の期日を過ぎても追加の参加は OK としますが、早めに参加人数を把握したく、室地宛に下記のまでにお申し込みください。合わせて、検討している懇親会への参加の有無もご連絡ください。   (1) 申し込み先   室地隆彦宛メール  (2) 申し込み期限   2025 年 11 月 23 日 ( 日 ) まで

現代都市政策研究会2025年度新潟県湯沢町合宿感想

  H.     S.   湯沢町企画産業観光課主事 森下亮さん は U ターン就職。川崎の大学出身。 湯沢町産業観光部企画観光課企画係長 田村翔さん は建設畑が長く東京区部西部の大学に行きました。  ともに4月に異動してきました。企画係は3人であとの1人はふるさと納税担当です。小規模自治体ならではの守備範囲の広さです。それでも、2人も一緒に変わっちゃうんだと思いました。  都市研では都市部のメンバーが多いのですが、人口 8,000 人程度の町行政を支えるにはなんでもこなす広い視野と行動力が必要だと感じました。  森下さんは事前質問に項目ごとに回答を作ってくれました。彼の能力の高さと共に、誠実さを感じました。森下さんには、お試し移住施設「トーコー湯沢」も案内してもらいました。案内をしてもらい実際の行動力=足を運ぶ、住民や事業者の話を聞く、その声を上司に上げるができる人なんだなと思いました。  田村さんの話では、町長とは年に 1 回趣味も含めて話ができる機会があるほか、案件があれば気軽にあって話ができるそうです。また、施設をまわって職員の声を聞くことや地域集会で住民の声を直接聞くこともやっています。町長はまずフットワークがよくないとできないなと思いました。都市部の自治体の長は、政策や組織運営の能力が求められますが、湯沢ではまず足が大事そうです。  湯沢町は平成の大合併で独立を選択した町です。合併相手の財政力が低かったことも大きな理由ですが、国の政策に対しても地元の声を重視したことは注目すべきだと思いました。  政策面では、5つの小学校を廃止して「湯沢学園」に統合したことが出色です。なんでもやるのでなく5つの保育園を統合した認定こども園、5つの小学校を統合した小学校、そして中学校を一体とした施設です。特に保育園を含めた保・小・中一体型の施設は、その後の移住者にとっての魅力となりました。移住政策の実際はきら星株式会社などが担っていますが、重要なインフラとして町の政策があったと言えます。   きら星株式会社代表取締役 伊藤綾さん、にはコワーキングスペース「きら星 BASE 」で話を聞きました。 この場所はもともと保育園でした。そのためリモートワークの場所と春夏冬休みな...

現代都市政策研究会2025年9月例会感想

  「学校教育における DX の活用~小中学校の児童生徒一人 1 台タブレット端末の導       入について~」を聞いて                                                      R.   Y.   この度は大変貴重な機会をありがとうございました。 私自身、都市研には毎月参加できているわけではないのですが、今回の講師が大学時代の「行政インターンシップゼミ」の同期であり、その中でも特に親交が深かった河合さんだと聞き、絶対に参加しようと足を運んだ次第です。 河合さんは三鷹市に入庁後、システム部署でのご経験も長く、知見を活かしながら「小中学校のデジタル化」の担当として子どもたちの未来を支えていることが強く伝わりました。 講義の中で印象的だったのは、河合さんの思いや理想を施策に反映するために非常に熟慮を重ねられたという点です。例えばタブレットに導入するアプリ1つとっても、児童生徒が使いやすい・学習効率が上がる、という視点だけでなく、実際に教える先生方が使いやすいものなのか、また、先生方の業務量が減るのかといった、考慮しなければならない様々な視点があります。それらを丁寧にクリアにしていきながら、かつ、河合さんの「子どもの成長につなげる」「教員のなり手を増やす」という未来のビジョンを反映させている調整力や行動力に感服いたしました。 公務員の世界は(民間企業もそうかもしれませんが)ともすると「前例踏襲」で進んでいくことも少なくありません。その中で自ら考え、施策を実現していくことは想像以上に困難だったと推察します。しかしながら、「相手を否定せず、アイディアを出しながら、より良い施策を創り出していく」というのは、我々が学生時代に室地先生、大石田先生、鈴木先生など多くの先生から学んだ「行政インターンシップゼミ」の思考の原点です。河合さんの講演を拝聴して、その原点を省みることができましたし、私自身も改めて、そのような考えを持って職務に邁進していきたいと感じた次第です。 素晴らしい時間を過ごすことができました。 ありがとうございました。